「観光立国」への一歩、KKday訪問で頼清徳総統が語った台湾観光の未来
- 宣子 中島
- 7月1日
- 読了時間: 2分
酷遊天股份有限公司(台湾)
過去の報道をもとに、2024年3月26日に頼清徳総統(当時副総統)が、台湾の新しいインターネットを使った旅行予約サービス会社「酷遊天股份有限公司(KKday)」を訪問し、複数のスタートアップ系旅行業者と座談交流を行った際の内容をご紹介します。
この訪問の中で頼総統は、「観光立国」を掲げるべきだと強調し、「世界に台湾を見てもらい、台湾を好きになってもらい、台湾の発展を支援してもらう」ことが重要であると述べました。また観光産業の推進においては、政府各部会および中央と地方自治体が一体となり、台湾の観光の多様性を活かす全体的な戦略が必要であると訴えました。
KKdayは、世界中の多彩な旅行体験を提供する革新的な旅行ECプラットフォームです。頼総統は、新しい発想とデジタル技術で観光を推進するスタートアップ各社の取り組みに感謝と支持を表明し、「観光産業は煙の出ない工業であり、世界各国が重視している経済原動力でもある。台湾も“見て・体験し・好きになり・共有する”というプロセスを通じて、観光立国を実現すべきだ」と語りました。
また頼総統は、「全ての部会が“観光部”として機能し、中央と地方の協力体制が重要」と述べ、例えば台南市が嘉義市、高雄市、屏東県などと連携し、「食・遊・買・泊」を一体化した観光商品を構築すれば、国際的な観光客にも多様な選択肢を提供できると提案しました。
さらに、地域連携による観光商品づくりや、旅行研究・人材育成・業界のデジタル化・国際化の必要性にも触れ、観光産業全体の底上げを目指すべきと述べました。
こうした背景を踏まえ、KKdayが今後も台湾の観光産業を牽引する存在として、より多くの旅行者に魅力的な体験を届けることが期待されます。
※本記事は、2024年3月29日付「中央廣播電台」に掲載された報道をもとに再構成しています。

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