美湖股份、富士康グループの女媧創造と戦略的提携を深化
- 宣子 中島
- 7月7日
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女媧機器人股份有限公司
美湖股份有限公司(以下、美湖股份)は2025年6月23日、公式WeChatアカウントを通じて、世界有数の電子機器製造大手企業である富士康グループ傘下のロボットプラットフォーム企業、女媧創造股份有限公司(以下、女媧創造 )と戦略的提携の深化に関する協定を締結したと発表しました。今後両社は、ロボットが身体と環境の相互作用を通じて学習・判断する「具身知能(エンボディド・インテリジェンス)」の分野において、重要部品の実用化と量産体制の構築に向け連携を強化します。
今回の提携では、ハーモニックドライブ(波動減速機)、関節モジュール、ロボットアーム、モーター、精密ギアなどの主要メカトロニクス部品を中心に、技術統合および量産活用の強化を進めるだけでなく、これら部品の軽量化設計と応用拡大にも積極的に取り組む方針です。これにより、次世代ロボット製品の市場競争力とサプライチェーンの柔軟性を高めていく狙いです。
出資から共同研究・共同生産へ 協力体制が全面的に進化
すでに2025年4月に美湖股份は、女媧創造への出資を完了しており、今回の協定はその出資関係を土台とした協力関係の深化となります。これにより、両社の関係は戦略的提携の段階から、具体的な技術開発や現場への応用といった実務フェーズへと進展しました。
美湖股份側は、「今回の戦略的協力の深化は、女媧創造のプラットフォーム型技術に対する高い評価を示すものであり、自社のスマート製造・ロボット産業チェーンにおける体制がさらに強化された結果でもあります」とコメントしています。今後は、意向注文の商談化、生産ライン連携、多様な場面への導入など、さまざまな領域での協業が予定されています。
女媧創造(NUWA Robotics)について
女媧創造は、富士康グループの支援を受けるロボットテクノロジー企業で、家庭向けの見守り用途から、教育・商業サービス・産業用アプリケーションに至るまで、あらゆるシーンに対応するロボットプラットフォームの構築に取り組んでいます。「高コストパフォーマンスのハードウェア + プラットフォーム型のソフトウェアツール」という特徴を持ち、世界有数の競争力を誇るロボットソリューションプロバイダーの一つです。


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