能率グループ傘下の能率アジア資本(能率亞洲資本公司)は、将来性のある産業や技術力を持つ企業を支援しており、近年AI関連産業にも積極的に投資しています。今年はAIブームが世界中に広がり、エンドユーザー市場にも浸透し始めています。能率グループ傘下の能率アジア資本は、ナダホールディングス(智寶國際開發)に投資し、同社が持つ日本のアニメ、ゲーム、IPプラットフォームの強みを活かして更なるビジネスや投資に関する協力機会を展開します。
ナダホールディングスは、プロのアニメ、ゲーム、IP開発および管理企業であり、長年にわたり日本のACG市場で事業展開してきました。日本の関連産業との繋がりが多く、日本のACG市場のIP権利や周辺権利の取得に有利であり、また、台湾企業が日本のACG市場に参入するのを支援することもできます。また、日本の産業との連結の強みにより、2023年に台湾の通信会社である台湾大哥大の投資に繋がり、同社が株式の31.5%を取得しました。
アニメーションデザイン産業は労力密集型産業であり、ナダホールディングスはその課題をよく理解しています。今年のAI産業の爆発的な発展に際し、台湾国内のチップデザイン大手と協力して、AIアニメーションアシスタント「AIFRED(アイフレッド)」を共同開発し、アニメーション製作プロセスに導入しました。アニメーターはキーフレームとクリエイティブな発想に能力と時間を注ぐだけで、他の必要なフレームはAIFREDが自動生成します。これにより、アニメーション製作時間を20%以上節約するだけでなく、手描きアニメーションの60FPSの表現を自動生成で、よりスムーズで視認性高く実現できます。これらの利点を活かして、ナダホールディングスは資本市場への進出を計画し、来年に上場を目指しています。
近年、技術の急速な発展に対応するために、能率アジア資本は将来性のあるスタートアップを世界中で探し、投資しています。電気自動車関連のほか、主要なAI産業、スマートヘルスケア、工場自動化、クラウドサービスなどの企業へ投資しており、緯謙、鉅怡智慧、芯鼎、睿生光電、慧誠智醫、奇異科技、美思科技、ナダホールディングスなどが含まれています。
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