能率亞洲は、参考価格16台湾ドルで「興櫃」(スタートアップ向けの株式市場)に上場しました。開盤価格は20.6台湾ドルで、途中最高値は30.5台湾ドルに達し、上昇幅は90%となりました。現在の平均価格は約25台湾ドルです。
能率亞洲は、国内資本市場で二番目の永続型ベンチャーキャピタル企業であり、AIやロボット、半導体などのハイテク産業に特化した専門のベンチャーキャピタルです。2024年9月までに46件の投資案件を行い、そのうち30件以上が資本市場に進出しています。投資ポートフォリオの内訳では、新エネルギー車が32%、スポーツウェアが6%、医療機器が13%、航空宇宙が15%、半導体が9%、伝統産業が25%を占めています。また公開募集が始まった星宇航空(スターラックス航空)は注目の投資案件の一つで、10月25日に上場予定です。
さらにIPO案件(新規株式公開)には、台湾の株式市場に上場しており、主に技術や製造業に関するビジネスを行っている台湾企業の華勝-KY、傑生、J-starなどがあります。華勝-KYは、上場審議委員会を開催すると発表し、順調に通過すれば来年に正式に上場する予定です。自動車用のLED雰囲気灯や内外装品の製造・販売を行っており、今年上半期の税前純利益は1.45億台湾ドルで、一株当たりの税後利益は3.08台湾ドルとなっています。
他の投資案件として、主にアニメやゲームのIP開発や管理を行っている台湾企業の智宝国際開発が挙げられます。同社はAIの波に乗り、アニメ制作支援ツール「AIアニメアシスタント-AIFRED」を導入しており、これによりアニメ制作プロセスを効率化しています。このツールにより、制作時間を20%以上短縮することができます。また医療や半導体など各分野で独自の専門性を持つ企業なども、資本市場に進出する計画を進めています。
能率亞洲は、今年1月から8月の間に1.9億台湾ドルの投資収益を上げました。設立以来の累積投資利益は11.1億台湾ドルに達し、累積配当金は6.34億台湾ドルです。また、2022年の現金減資を含めると、これまでに株主が回収した総額は約10.2億台湾ドルとなっています。
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