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艾知科技、Pre-Aラウンドで600万ドルを調達—アメリカ・日本の軍事市場をターゲットに

  • 執筆者の写真: 宣子 中島
    宣子 中島
  • 5月20日
  • 読了時間: 2分

Spark Labs Taiwan

#SparkLabsTaiwan #創業投資 #スタートアップ企業投資


台湾のAI無人機スタートアップ企業「艾知科技股份有限公司(以下、艾知科技)」は、このたび、600万米ドル(約1億9,500万台湾ドル)の本格的な事業拡大に向けた初期段階の資金調達を完了したと発表しました。この資金調達は「Pre-Aラウンド」と呼ばれるもので、台湾の大手電子機器受託製造企業「和碩聯合科技股份有限公司」が主導し、既存の支援者である「SparkLabs Taiwan」も引き続き出資しています。この調達資金は、主に製品開発と国際市場の拡大に使われる予定であり、特にアメリカと日本という2つの重要な軍事技術市場に焦点を当てています。


現在、米中間での技術と防衛分野の競争が激化しており、世界的に生産・供給体制の見直しが進んでいます。特に防衛用の偵察ドローンに関しては、アメリカ国内で中国製以外の無人機への需要が急増しており、こうした状況を背景に艾知科技のような中国以外の企業には戦略的なビジネスチャンスが生まれています。米国のスタートアップ企業「Anduril」や「Brinc」などの急成長も、軍事用偵察ドローン市場が現在最も盛り上がっていることを示しています。


艾知科技は、AIを活用した偵察用無人機技術に特化しており、GPSを使用しない自律飛行技術やAIによる映像認識技術を保有しています。この技術により迅速かつ高精度な環境偵察とリアルタイム分析が可能であり、特に軍事や公共安全の分野での利用が期待されています。これらの技術は作戦の効率性を高め、任務の柔軟性や展開の機動性を向上させます。


艾知科技の創業者の一人である李芷婷氏は、「今後の事業展開はアメリカと日本市場を中心に進めており、すでにアメリカに子会社を設立し、現地チームを雇用して、米国の技術パートナー企業との協力関係を築いています」と述べました。この動きは、アメリカとEUにおける軍事や安全関連の装備認証を取得しグローバル市場での認知度を高め、製品の採用率を高めるためです。また日本はアメリカとの軍事協力が密接であるため、戦略的に重要な市場と位置づけています。


今回の資金調達の成功は、台湾が高い防衛技術を自主開発できる能力を示すもので、資本市場からの信頼を得ています。今後、艾知科技は大規模な軍事契約の獲得を目指すとともに、世界の偵察用無人機市場における大きなビジネスチャンスを狙い、国際競争力を持つ自立型防衛技術ブランドを築くことを目指しています。

引用元:数位時代
引用元:数位時代

 
 
 

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