SparkLabs Taiwan連携によるグローバルオープンイノベーション『開放島:台湾Poof Lab』始動
- 宣子 中島
- 7月22日
- 読了時間: 2分
SparkLabs Taiwan
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韓国済州島にある経済活性化とイノベーション推進のための組織である済州創造経済革新センター(以下、済州センター)は、グローバル・オープンイノベーションプログラム「開放島:台湾Poof Lab」を始動し、スタートアップ企業の募集を開始しました。募集は8月4日まで受け付けており、参加企業は台湾現地企業と協力し、新しい技術やサービスの実用性を確認する試験であるPoC(概念実証)を実施します。この取り組みを通じて、韓国スタートアップのアジア市場進出を後押しすることが目的です。
このプロジェクトでは、「開かれた島」というテーマのもと、台湾企業との協業によって実証実験や技術検証を行い、現地市場への適応と理解を深めながら、韓国スタートアップがアジア地域への足がかりを築くことを目指します。台湾はアジア市場における試験導入の場、いわゆる「テストベッド」として注目されており、済州センターはこの特性を活かして、参加企業に現地での実践的な機会を提供します。
この取り組みは、済州センターとSparkLabs Taiwanが先月締結した業務協約に基づく初の協業プロジェクトでもあります。SparkLabs Taiwanは、スタートアップ各社に対して現地ニーズに基づく診断を行い、その結果をもとに現地企業とのマッチングを支援します。これにより、実効性の高いPoCの実施が可能となります。
採択された企業には、PoC実施にかかる費用や生活費の一部支援に加え、現地でのパートナー企業との連携支援やミートアップの開催といった具体的なサポートも提供されます。また、済州センターの育成対象企業として登録されることで、韓国政府のスタートアップ支援プログラム「TIPS」などと連携した後続支援の機会も得られます。
募集対象は、設立から10年未満で、AI技術やコンピューター・通信分野の情報通信技術(ICT)を活用したソリューションを提供するスタートアップ企業です。特に、台湾の主要産業である製造業、通信、電子、工業自動化などの分野で応用可能な技術を持つ企業は、優先的に選考されます。
済州センターの担当者は、「このプロジェクトは、単なる海外派遣にとどまらず、現地での技術検証を通じてリアルな市場ニーズを把握し、グローバル展開に向けた実践的な支援となります。革新的な技術やビジネスモデルを持つ企業の積極的な参加を期待しています」と述べています。
この取り組みを通じて、両国のスタートアップの連携がより一層深まり、新たなビジネスチャンスの創出に繋がることが期待されています。




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