HafHが米国市場へ本格進出、サービスは「旅行貯蓄サブスク」へ全面刷新
- 宣子 中島
- 8月8日
- 読了時間: 3分
Kabuk Style
KabuK Styleは2025年8月1日、同社が提供する旅行サブスクリプションサービス「HafH(ハフ)」のブランドコンセプトを全面刷新し、これまでの「旅行サブスクリプションサービス」から「旅行貯蓄サービス」へと転換すると発表しました。同時に、新しい「ウォレット機能」を導入し、米国市場への本格参入を果たします。
これまでHafHは、定額の月額料金でHafHコインを毎月付与し、それを宿泊予約などに利用する仕組みでした。しかし、代表取締役の砂田憲治氏は、「サブスク=使い放題」という認識が実際のサービス内容との間に誤解を生むことが多かったと指摘。そのため、1年以上にわたるユーザーとの対話を経て、最終的に「旅行貯蓄」というコンセプトへの変更を決定しました。これにより、毎月50HafHコイン単位で100~2,000コインまで自由に貯蓄できるようになります。
さらに、ユーザーは残高と会員ランクに応じて、「ウォレットボーナス」と呼ばれる追加ポイント還元を受けられます。還元率は以下の通りです。
レギュラー:1%
VIPシルバー:3%
VIPゴールド:6%
VIPプラチナ:12%
また、HafHは米国市場への進出計画も同時に発表しました。現地ニーズに対応するため、新ブランド「Kabuk」を立ち上げ、訪日旅行者向けにAI旅行アシスタントによる旅程提案や、旅行費用の最大10%補助、宿泊費の最大40%割引、7日前キャンセル保証、BNPL(Buy Now Pay Later:後払い)分割払いシステムを提供します。2025年7月にベータ版をリリースし、ソーシャルメディアやYouTubeチャンネルを通じて事前プロモーションを行っており、現時点ですでに1,000件を超える事前登録を突破しています。一人あたりの旅行消費額を平均4,000米ドルと試算すると、6億円以上の潜在的な収益が見込まれています。
HafHはまた、日本国内でAI旅行コンサルタント「ハフっち」の本格展開を開始すると発表しました。このアシスタントはLINEでの会話に対応しており、旅の目的地に関するインスピレーションや宿泊施設の提案を提供します。HafHと提携している宿泊施設の実データに基づいて提案されるため、情報はリアルタイムで正確です。データによると、ユーザーとAIとの平均会話回数は8.2回に達し、成約率は77%と非常に高く、2日以上継続して利用しているユーザーも3分の1を占めています。
2019年の創業以来、HafHは年平均成長率(CAGR)299%を記録しており、5年間で急速に事業を拡大しています。2024年の売上高は24億円を突破しました。世界的な宿泊施設卸売業者であるHotelbedsと提携し、プラットフォームは現在、世界127カ国・15,000件以上の宿泊施設をカバーしています。現在の会員数は13万人を超え、年齢の中央値は37歳で、20代後半から40代前半のユーザーが80%を占めています。ユーザーの旅行頻度は約3カ月に1回で、そのうち15%が海外旅行を選んでいます。
今後の展望について、砂田憲治氏は「これからの1年から2年で、航空券と現地での体験(アクティビティ)市場への積極的な進出を図り、統合型旅行サービスプラットフォームとしてのHafHの可能性を広げていきます」と語っています。




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