KKday、AWSで進化した旅行テクノロジーと新しい挑戦
- 宣子 中島
- 4月15日
- 読了時間: 2分
酷遊天股份有限公司(台灣)
技術担当のMike Chen氏は、KKdayがパンデミックの時期にAmazon Web Services(AWS)を活用して、インターネット上で動く仕組みを本格的に取り入れたことを発表しました。AWSは、インターネットを通じて必要なコンピュータの機能や設備を提供するサービスです。これにより、KKdayは自社のシステムをより壊れにくく安定して動くように改善し、企業向けの予約システム「Rezio」の開発にも成功。困難な時期を乗り越えて、幅広い旅行関連のテクノロジーサービスを提供できるようになりました。
現在KKdayは、世界100か国以上、500以上の都市でサービスを展開しており、月に数千万もの利用者がアクティブにサービスを使っています。パンデミック中には危機を成長のチャンスととらえ、システムの中心部分をすべて小さな機能ごとに分けて動かすスタイル(マイクロサービス)に切り替えました。また、AWSの自動拡張機能(Auto Scaling)やコンテナ管理サービス(EKS)、継続的な開発・更新を支える仕組み(CI/CD)、設定を自動化するツール(Terraform)などを取り入れることで、システムの柔軟さと開発スピードが大きく向上しました。
Rezioのシステムは、コンテナという入れ物に機能をまとめて動かす設計で、たとえば台湾・桃園市の都市型水族館「Xpark」の開業時のように、通常の10倍のアクセスが集中する場面でもスムーズに対応できます。その結果、安定した動作と高い利用可能性を実現しています。さらにクラウドを使ったインフラ整備だけでなく、KKdayはAWSのセキュリティ機能(AWS WAF)を活用して安全対策も強化。AWSの技術サポートや専門の担当者と緊密に連携することで、技術的な問題にもすぐに対応できる体制を整えました。加えて、サービスの停止を避けるため、KKdayとAWSはマーケティングの面でも協力しています。たとえば、Amazonの広告サービスや、ゲーム実況やライブ配信を行うTwitchを利用して、日本や沖縄の「琉球村」ツアーのプロモーションを行い、優れた販売成果を上げることができました。
Mike Chen氏は「AWSは、KKdayにとって最も信頼できる技術パートナーです。新しいサービスを素早く、しかも安定して展開できるよう支えてくれています。今後もAWSとの連携を深め、旅行テクノロジーの新たな可能性に一緒に挑戦していきたいと考えています。」と述べました。
今後のKKdayの成長と旅行業界の進化に期待が高まります。

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