「PChome」の周磊氏、フィンテック子会社財務長に就任 日本上場に向け体制強化
- 宣子 中島
- 4月17日
- 読了時間: 2分
喬睿科技股份有限公司(台湾)
インターネットサービスおよび電子商取引を手がける台湾の企業である「PChome」は、3月中旬に役員クラスの人事異動を経て、3月31日に正式に重要な人事異動に関する情報を公表しました。発表によると、元グループ財務長兼広報担当者の周磊氏が現職を辞任し、今後は、PChomeの子会社である「日商21st Financial Technology Co., Ltd.」の財務長に転任する予定です。同社の日本市場での株式公開(IPO)を推進する責任を担うことになります。周磊氏は、PChomeグループの国際化戦略における重要な推進役となります。
周磊氏は新たに子会社の財務長に就任するだけでなく、PChomeの財務および戦略顧問としても引き続きグループの財務管理と成長戦略の立案を支援し、企業の長期的価値に対する戦略的貢献を継続します。また、PChomeは同時に、新たな広報担当者として林佳慧氏を任命し、グループの広報および財務管理機能の強化を図ります。
今回の人事異動は、PChomeの組織最適化および子会社の戦略的再編の一環と見られています。今年2月、法人株主である「賽特資訊服務股份有限公司」は、「統一超商數位發展中心」の主管・林振德氏および物流長・胡長熹氏を取締役会の新たな代表に指名しました。これにより、台湾最大のオンラインショッピングプラットフォームである「露天市集」の総経理である曾薰儀氏および21st Financial Technologyの総経理である周厚宇氏に代わる形となりました。その後、張瑜珊氏および周磊氏も取締役職を辞任し、子会社における人事と資本運用の体制整備が進められました。
周磊氏は、「卓毅資本」(台湾)の董事總經理、「Barclays」(イギリス)の投資銀行部の助理副總裁(アシスタント・バイス・プレジデント)、「Morgan Stanley証券」(アメリカ)の研究部のアナリストなどを歴任し、15年以上にわたり外資系金融機関での経験を持ちます。企業の合併・買収(M&A)や企業資源の統合、戦略的な再編に精通し、国際的な財務および投資分野で豊富な実績を誇ります。今回の財務長への転任により、21st Financial Technologyの日本市場進出に向けた鍵となる推進力が期待され、PChomeグループが海外のフィンテック分野での影響力をさらに強化するための重要な一歩となる見込みです。

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