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《興櫃株》ゲーマー社長が率いるナダホールディングス、時価総額は22億元に到達

  • 執筆者の写真: 千緩 島田
    千緩 島田
  • 9月30日
  • 読了時間: 2分

NADA HOLDINGS


アニメ・ゲームIP企業である智寶(ナダホールディングス)は、9月中旬に興櫃に登録され、9月25日時点で時価総額が22億元に達しました。最大の特徴は「ゲーマーによる経営」であり、創業者兼董事長の鄧橋氏は「ゲーマーはお金を使うだけでなく、起業して稼ぐこともできる」と語っています。ナダホールディングスは過去10年間にわたりACG(アニメ・コミック・ゲーム)業界に深く関与し、独自のビジネスモデルを構築。日本市場で確固たる地位を築くだけでなく、北米市場への進出も視野に入れています。


強力な株主とAIサポート

ナダホールディングスは大手企業からの支援を受けており、台湾大哥大(Taiwan Mobile)が約18%を保有、能率亞洲やADATA(威剛科技)もそれぞれ6〜7%を保有しています。また、聯発科技(MediaTek)との提携により、AIアニメ制作アシスタント「AIFRED」を導入。これによりアニメ制作の効率が向上し、20%以上の時間とコスト削減を実現しました。法人による分析では、智寶の3つの主要な強みが挙げられています:

  1. 日本の製作委員会幹事資格:希少な国際的発言権を有し、出版社、ゲーム会社、原作者と直接協力してコアIPを掌握。

  2. 完全なACG産業チェーンの構築:子会社がIPの取得、開発、制作、代理、ライセンス、そしてクロスオーバー商品化までを分担。

  3. 多角的な収益化モデル:IPをゲーム、映画、関連商品へと展開可能で、長期的かつ幅広い収益を創出。


業績と作品展開

ナダホールディングスの2025年上半期の売上高は1億2,300万元に達し、前年同期比で504%増加しました。営業粗利は2,220万6,000元に達しました。下半期からは国際的な自社IPの展開が本格化し、『妖怪旅館營業中(かくりよの宿飯)』第2シーズンや『貴族転生』のテレビアニメが、2025年第4四半期から2026年にかけて順次放送される予定です。

また、ゲーム市場にも注力しており、宇峻奧汀(UserJoy)と提携して『Final Fantasy XIV』繁体字中国語版の代理を務めるほか、自社IPによる『卡娜赫拉手遊(カナヘイのゲーム)』もリリースを予定しています。加えて、日本のDragami Gamesと提携し、世界的に人気のIP『電鋸甜心(Lollipop Chainsaw)』のゲームおよびアニメの開発権を取得。これを北米市場参入の足掛かりとして展開する予定です。

 
 
 

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