台湾の魅力を世界へ発信、MyTaiwanTourのインバウンド戦略
- 宣子 中島
- 4月17日
- 読了時間: 3分
飛亜旅行社股份有限公司(台湾)
#MyTaiwanTour #旅行スタートアップ #スタートアップ企業投資
交通部観光署の統計によると、2024年の台湾からの出国者数は1,684.9万人に達し、入国者数(インバウンド)の785.7万人を大きく上回りました。この差は約899.2万人にのぼります。こうした状況の中、10年以上にわたりインバウンド市場に注力してきた飛亜旅行社(MyTaiwanTour)は、高品質で細部にこだわったカスタマイズ旅行を提供し、逆境を乗り越え、MyTaiwanTourは国際市場を着実に拡大。台湾の高級インバウンド旅行分野でトップブランドとして成長を遂げています。
世界最大の観光見本市「ITB Berlin(Internationale Tourismus-Börse Berlin)」において、MyTaiwanTourの創業者である吳懷紳氏は、国際観光市場が「テクノロジー主導」と「持続可能な発展」の2軸で進化していると強調。生成AIの活用、低炭素な交通手段、責任ある観光の推進が今後の主要なトレンドになると述べました。MyTaiwanTourは、AI技術や、旅行者の興味を引く情報発信(記事や動画など)を通じた宣伝活動、体験型の旅行企画を活用して、観光サービスの質の向上と台湾の魅力や文化を深く伝える取り組みを行っています。
2014年の設立以来、MyTaiwanTourは世界70か国以上から数十万人の外国人観光客を迎えており、その中には企業幹部やIT業界の著名人、名門一族も含まれます。2024年には2,349人の台湾ならではの体験を重視する旅行者を受け入れ、九份や平渓といった人気観光地を巡るツアーのほか、「初日の出チャーター便」や「エコ天燈祭」など、台湾の文化と地域の魅力を活かした独自の企画を通じて台湾観光の国際的な存在感を高めています。
世界の旅行者が「新しい体験」を求める声に応えるべく、MyTaiwanTourは「移動 bar 観光バスイベント」を打ち出しました。アジアのトップ50バーに選ばれた「BarMood」と提携し、都市の夜景とカクテルアートを融合させたユニークな体験を提供しています。また、企業の報奨旅行や国際会議といったビジネス向けの旅行ニーズにも対応を広げ、台湾のビジネス観光の魅力をアジア太平洋地域でさらに高めています。
デジタルマーケティングの分野では、Facebook、Instagram、TikTokなどのSNSを活用し、積極的に海外の人々に情報を届けています。2024年には、フォロワー合計250万人を超えるロンドンのインフルエンサー22名を台湾に招き、茶摘みや歴史ある場所の見学などを盛り込んだ特別な旅行プランを企画。台湾ならではの暮らしや文化の魅力を発信し、SNSを通じて世界に向けたプロモーションを行いました。
吳懷紳氏は、「インフルエンサー向けの旅には、写真映えする場所や美しい演出、そして台湾の文化をしっかり感じられる要素が欠かせません。SNSでシェアしたくなる内容を作ることで、台湾観光の存在感を世界に広げることができるのです。」と述べました。
飛亜旅行社は今後も「旅行者中心」の理念を掲げ、テクノロジー、文化、創造性を融合させながら、台湾のインバウンド観光に新たなエネルギーを注ぎ、グローバル競争力を備えた観光ブランドの構築を目指していきます。

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