智宝国際、20本以上の作品を発表予定 今年後半の上場に向け準備加速
- 宣子 中島
- 6 時間前
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NADA HOLDINGS
台湾のアニメ・ゲーム関連事業を手がける「智宝国際」は4月23日、3〜5年かけて自社開発または代理発行してきた20本以上の国際アニメ・ゲーム作品を、今年の7月から9月の間に順次発表・発売していくと発表しました。これにより、通年の業績向上に弾みをつける計画です。また、今年後半には、台湾の未上場企業向け株式市場である『興櫃』に上場予定で、将来の本格上場に向けた準備を進める予定です。
今年初めに智宝国際は、台湾の大手ゲーム開発会社である「宇峻奧汀」と提携し、日本の有名ゲーム会社「SQUARE ENIX」が手がける『ファイナルファンタジーXIV(FFXIV)』の繁體中文版の台湾における代理権を取得しました。さらに、日本では『星と翼のパラドクス』という名前で人気を博したゲームセンターなどで遊べる専用機械のアーケードゲーム『星與翼的悖論』に関連する映画やアニメ、ゲームの制作権も取得し、劇場版映画は年内に公開予定です。これにより、智宝国際はアニメ、コミック、ゲームの分野での展開をさらに加速させることができます。
智宝国際は、これまでに蓄積してきた大型国際作品のライセンス案件が、今後の事業成長を後押しすることを強調しています。現在、台湾と日本にわたり11社のグループ会社を有し、アニメ・ゲーム産業のエコシステムを構築しています。100以上の自社開発または代理作品を保有しており、今後これらが本格的に成果を上げ、売上と利益の拡大に貢献していく見込みです。
また、台湾の大手携帯キャリアである「台灣大哥大」が、智宝国際の最大法人株主となっています。同社は2023年に、子会社であり台湾における新興企業の開発や投資を行う企業である『台灣大新創開發公司』を通じて出資し、現在20%の株式を保有しています。
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