高雄観光の新たな魅力:自然と文化が織りなす港町の未来
- 宣子 中島
- 9 時間前
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三普旅遊集団
高雄観光の人気はますます高まっており、2024年には6,923万人の来訪記録を達成し、台湾で最も人気のある観光都市の地位を維持しています。こうした中、高雄市政府観光局は台湾の政府機関である交通部観光署と連携し、台湾全土の魅力ある観光スポットを紹介する『台湾観光100亮点』プロジェクトに連動して、5月初旬に1泊2日の視察ツアーを実施しました。このツアーには全国の旅行業者やメディアが招かれ、高雄の5つの観光ハイライトを一足早く体験し、港町・高雄の新たな文化と観光の姿を紹介する機会となりました。
自然・文化・創造性をつなぐ5つの観光ハイライト
ツアーでは、親子で楽しめる「寿山動物園」の空中通路、地中海風の街並みと「旗津灯台」、「佛光山佛陀紀念館」での茶と禅の体験、バナナの集積地として栄えた歴史を今に伝える「旗山老街」のレトロな町並み、そして愛河湾の「大港橋」とその夜景などが紹介されました。これらは高雄の自然、文化的背景、そしてデザイン性を融合させたものであり、高雄が持つ山・海・川・港という資源と、国際的な評価を活かした観光都市としての魅力を示しています。高雄市政府観光局長の高閔琳氏は、「高雄は、内容のある観光体験を提供できるだけでなく、海外から観光客を惹きつけるのにも適した都市である」と語っています。
旅行業者やメディアも高く評価 国際観光地としてのポテンシャルに注目
ツアーに参加した旅行会社のうち、「三普旅行社」、「正安旅行社」、「新亜旅行社」、「永業旅行社」は口をそろえて高雄の観光体験を高く評価しました。三普旅行社の陳帟潔氏は「高雄の観光体験は一新され、今後は国際団体旅行の誘致にも力を入れたい」と述べています。また、参加した旅行業関係者からは、佛光山や旗津灯台は日本や東南アジアの旅行者にとって特に魅力的であるとの声が上がりました。クルーズ旅程の立ち寄り先としても、アートと文化が融合した「駁二芸術特区」や、跳ね橋として知られる「大港橋」など、港の周辺にある観光スポットは立ち寄り先として最適だと高く評価されました。
メディアも注目 高雄の多彩な魅力を発信
メディアからも好意的な反応が寄せられています。台湾の人気旅行情報番組「食尚玩家」の記者は、寿山動物園の配慮された設計や旗津の景観美を称賛しました。また、《經濟日報》は、フランス風ホテルや高雄市鹽埕区の文創市集(カルチャークリエイティブマーケット)、旗津の五色漁村など、多文化的な魅力と国際的な雰囲気に焦点を当て、高雄が南台湾の主要な都市として進化している様子を紹介しています。
テクノロジーと市民参加で創る新しい観光体験
今回のイベントは旅行業者間の連携を強めただけでなく、メディア露出によって市民や観光客の関心も高まりました。観光局では、「台湾観光100亮点」に関連するスマートフォン用電子スタンプラリーと抽選イベントへの参加を呼びかけており、観光をもっと身近に楽しめる、新しい参加型の体験づくりを目指しています。デジタルガイドと現地体験、さらに抽選の楽しさを組み合わせることで、市民と観光との距離を縮め、参加型の新しい観光体験を生み出しています。
まとめ
高雄は自然と文化、創造性が融合した多彩な魅力で、国内外の旅行者を惹きつけています。山から海へと続く豊かな風景や歴史、そしてトレンド感あふれる夜景が共存し、台湾南部の観光の主役としての存在感を一層強めています。

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