彰化県、台湾中部3県市と連携 日本で観光プロモーションを展開――持続可能な旅と文化体験を紹介
- 宣子 中島
- 5月13日
- 読了時間: 3分
更新日:5月20日
三普旅遊集團
彰化県政府は積極的に国際観光市場の拡大を進めており、初めて台中市、南投県、苗栗県の3県市と協力し「中台湾観光連盟」チームを結成、日本の神戸市と大阪市で観光プロモーションを行いました。今回のプロモーションは、彰化県政府の城市暨觀光發展處處長である王瑩琦氏が率いる団体で、地元の観光協会をはじめ、農業体験を提供する「279順福農場」や老舗の傘メーカー「富雨洋傘」など、彰化を代表する事業者が参加し、企業向けのB2B観光紹介会や消費者向けのB2Cプロモーション活動を共同で実施しました。今回のプロモーション活動を通じて、日本の業者に彰化の豊富な観光資源と最新のツアープランを紹介しました。
この訪問は、日台観光業者間の相互交流を強化するとともに、台中空港の路線がますます便利になっているという利点を活かし、日本における中台湾の観光市場への進出を目指しています。2023年には台湾を訪れた日本からの観光客は92万人を超え、2024年には130万人を突破しました。2025年には路線が拡充されることにより、台湾中部地域の観光受け入れ能力と国際的な魅力がさらに向上すると期待されています。
プロモーション期間中、代表団は現地の政府機関や観光協会を訪問したほか、日本旅行(NTA)、エイチ・アイ・エス(HIS)、関西観光本部、日本旅行業協会(JATA)関西事務局、三普旅行社グループなどの主要な観光関連団体とも交流を行いました。また、大阪に駐在する台湾の代表機関「台北駐大阪経済文化弁事処」や、台湾政府機関である「台湾観光協会大阪事務所」の代表とも意見交換を行い、国際的な観光資源の連携体制を築きました。
観光プランでは、彰化は3つのテーマを中心に展開しています。季節旅行、持続可能な旅行、修学旅行が特徴です。手作り体験、親子向けアクティビティ、花療法、食農教育などを取り入れ、24節気にちなんだ旬の料理、持続可能な農場ツアー、ハーブ精油DIY、果物摘み体験など多彩なプランを提供しています。また、人気の観光スポットとして夜景の美しい海岸や、信仰を集める玻璃媽祖廟(彰化県鹿港鎮)、台湾で唯一の扇形車庫(彰化市)などを紹介し、日本の観光客に中台湾の深い文化体験を提供しています。
彰化は300年以上の歴史を誇る地域で、農業や中小企業の拠点として、15の観光工場、26のレジャー農場、8つの登山道、台湾最大の干潟など、自然と産業観光資源が豊富です。さらに夜市の美食や地域信仰文化もあり、観光客に多様で充実した旅行の選択肢を提供しています。
今回の県市をまたがるプロモーション活動とB2Bのマッチングイベントを通じて、彰化県政府は日本の業者との協力関係を強化し中台湾観光ブランドの認知度と競争力を高めるとともに、より多くの国際的な観光客を台湾に呼び込むことを目指しています。また観光産業の国際化と地域経済の活性化を促進し持続可能な観光を通じて、地域の未来を築くことを目指しています。

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